Trelloのカラムごとのカード数を取得するコード

TL;DR

目視でカードを数えられなくなったときに使ってもいいけど、適当に日付とかでフィルタすればこんなもの使わなくてもカウントできるよ

これは何か

Trelloでカラムごとのカード数を数えるJavaScript

Trelloのボード上でJavaScriptコンソール開いて実行するか、コメントアウト部分を削除してブックマークレットにして実行するとpromptで各カラムにあるカード数を一覧化する。ついでに何らかのラベルを持っているカードの数も表示する。

コード(Gist)

JavaScript to get `${column title}: ${column card ...

余談

特定ボードの特定カラムにバグとフィードバックを投げる運用をしていたらそのカラムが飽和してしまったので整理するときに書いた。

wifeofvillon.hatenablog.com

カードの整理は計画的にやろうな

SCRUM BOOT CAMP THE BOOK

SCRUM BOOT CAMP THE BOOK

AndroidアプリQAテスターが職場でやってよかった取り組み(2019年1Q)

2019年1月〜3月の間にぼっちQA teamとして職場でやってよかったっぽい取り組みについて書く。

テスト実施までの時間を短縮するための取り組み

だいたい1年前くらいにTwitterに以下の画像を投稿した。

テスト仕様書はなくても自分で書くし、仕様がよくわからなければ開発者に確認すればいいけど、「そもそもハードウェアがない」みたいな問題は基本的すぎて自分だけでは解決できないというニュアンスで描いたような気がする。

で、その頃からQA-testingに関する業務フローは個人レベルでいうと全然変わってなくて、

  1. テストケースの設計・実装
  2. テストケースに応じたデバイスの確保
  3. テストケースに応じたデバイスの環境設定
  4. テストケースの実施
  5. レポートの提出

を投げられるカードごとに繰り返しているが、それこそ上のツイートの図の「SIM」「Device」他SIP設定や外部アプリのアカウント設定などにめちゃくちゃ時間がかかっていることがわかった1

折しも開発者側もプロジェクトが乱立していて欲しいデバイスをすぐに使えないというフラストレーションがあるように見えたので、

などの基本的だけどなあなあになっていたことをやった。

Androidバイスを増やす

ランチ中「欲しいなァ〜〜〜〜」と言い続けたら候補リストを挙げるように言われたので資料を作ってSlackに投げた。

このときメインプロダクトがインストールされているデバイスのOSバージョンや機種名のリストを開発者が出してくれたのでとてもよかった。

Androidバイスにラベルシールを貼る

f:id:wifeofvillon:20190307181019j:plain

何かと嫌われがちなネームラベルだが、Galaxy S7と新しく導入されたGalaxy S7 dualの外見が完全に同じでこれもう絶対にわからんと思ったので導入した。

バイス名とAndroidOSバージョンをそれぞれ別のシールにすることで、サポート対象OSバージョンを引き上げる際のソフトウェアアップデートに備えることにした。

f:id:wifeofvillon:20190226130657j:plain

このときシールを出力するだけ出力しておき、実際に貼るのは開発者にも協力を仰いだところ、デッドストックと化していたデバイスが見つかってよかった。

Androidバイスの返却場所を決める

Android/iOSバイスの返却場所は決まってはいたが数十台のデバイスが雑然と置かれていたので、特定の1台を探すのが割と面倒な状態だった。

そこで

  • ストッカーをDIYする2
  • ストッカーをOSバージョンでエリア分けする

という施策をとった。この辺りはメルカリQA-SETチームのエントリに助けられた。

f:id:wifeofvillon:20190226130912j:plainf:id:wifeofvillon:20190226130849j:plainf:id:wifeofvillon:20190226130831j:plainf:id:wifeofvillon:20190226130736j:plainf:id:wifeofvillon:20190226130622j:plain

正直自分がデバイスを探しやすくなればそれでいい、くらいの期待値でやっていたが、どうもこれをやったあたりからみんながOSバージョンに応じたエリアに返してくれるようになった気がする3

外部アプリのインストール状況を確認するスクリプトの作成

外部アプリへの連携を含んだテストをするとき、いちいちインストール状況を確認してバージョンアップして必要ならアカウント認証を通して〜と手動でやっていたのを、インストール状況とアプリのバージョンまではシェルスクリプトをひとつ叩けばTerminalで一覧できるようにした。

やってることは配列にパッケージ名を入れておいてadb shell dumpsys package ${PKGS[$key]} | grep versionNameってやるだけなのにめちゃくちゃ楽になった。

qiita.com

継続的なE2Eテストの品質を上げるための試み

テストマネジメントツールのトライアル

メインプロダクトの正常系再帰テストは、この1年間Googleスプレッドシートで作られたテストシートを継ぎ足し継ぎ足しして実施してきたが、テストケース単位で結果を追うとか、どのデバイスでどの外部アプリと連携した時が一番時間がかかるのかとか、そういうことがやりづらいなと思ったので、TestRailのトライアルプランを試してみた。

実際にオーバースペックだと感じたので導入は見送ったものの、テストケースの差分管理してテストプランを都度作って〜とかはGASでできそうなのでこれから頑張る(と言ってしまった)。

wifeofvillon.hatenablog.com

VUI機能のテスト用スクリプトを作る

年末から先月頭くらいまでずっと咳をしていてVUIのテストが辛かったのと、あまりにも「Previous」という単語を聞き取ってもらえないのでmacOSsayコマンドで定型文を簡単に出力するためのシェルスクリプトを作った。

自分で喋らなくてもいいのはこの季節本当いいなと思った。

カスタマーサポートの仕事を楽にするための試み

Trelloのカードのテンプレを作る

東京オフィスではバグ管理をTrelloでしているが、CSをやってくれているメンバーが見れていなかったので(開発者が)彼に与える権限を再検討して、ついでに必要事項を埋めてクリックすればTrelloの特定のボード・カラムにカードが追加されるようTrello公式のブックマークレット用機能にちょっと手を加えた。

wifeofvillon.hatenablog.com

あとこれをSlackbotのカスタムレスポンスに追加して「open sesame」ですぐ呼べるようにした4

f:id:wifeofvillon:20190307184428p:plain


そんな感じで私は元気です


  1. 2時間以上かかっているE2Eテストが、実はその1/3くらいが前提環境の設定にかけている時間だったりした

  2. DIYは楽しかったけど意外と工数が嵩んだ割に強度がいまいちなので今度は普通に100円ショップで買ってこようと思う

  3. 根本的なデバイス不足とデッドストックの解消によって返却する動機付けが発生したのでは……?🤔

  4. 理想はSlackを窓口に全ての社内情報にアクセスできることだけどカスタムレスポンスには限界があるので、これ以上は社内のbotにPRを送らなきゃいけなくなる気がする

TrelloでIssue Templateみたいにカードを作る

概要

バグやIssueをTrelloで管理するときにカードのDescriptionの体裁が揃ってると読みやすい。GitHubだとIssue Templateがあるけど、Trelloの場合はテンプレートとなるカードを作って置いて複製する運用が一般的っぽい。

ところで「trello 新しいカードを追加 url」で検索したらこんなページが出てきたので、これを利用してテンプレート文言を元に特定のボード・カラムに新しいカードを作成できるようにしてみた。

trello.com

公式ブックマークレット

https://trello.com/ja/add-cardにアクセスすると、開いているWebページを添付して新しいカードを作るブックマークレットが提供されている。
親切にも特定のボードやリストを指定してブックマークレットを作ることもできる。

f:id:wifeofvillon:20190214140357p:plain
公式ブックマークレットで特定のボードを指定している場合(ポップアップ形式)

パラメータについて

存在を確認したパラメータは以下の通り。valueは全てURLエンコードが必要。

key value example
source 表示中のWebページのwindow.local.host *1 wifeofvillon.hatenablog.com
url 表示中のWebページのURL *2 https://wifeofvillon.hatenablog.com/
idBoard ボードID *3 -
idList リストID *4 -
mode ポップアップ形式にするかどうか *5 popup
name カードの名前 create%20card
desc カードの詳細説明 *6 add%20description

*1については、このパラメータがあることで何の作用があるのかわからなかった。
*5はブックマークレットの時のみ有効。

URLを指定するとどうなるか

URLを指定すると表示中のWebページのURLをカードに添付してくれると同時に、そのページに<meta property="og:image" />など画像が指定されている場合1、それもカバー画像として添付してくれる。

f:id:wifeofvillon:20190214133737p:plain
このブログのトップページのカードを作成した場合

ボードID、リストIDをどうやって取得するか

*3および*4のボードIDやリストIDは、Trelloの画面上で普通に確認するのが難しいので、API keyを持っているのでなければ以下のような手段を講じる必要がある。

Markdown形式のテンプレートを詳細説明に含める

*6のカードの詳細説明はエンコードすれば長文のテンプレートを仕込める。

# Environment

<!-- not need to fill all item -->

Android OS version:
Device Name:
Email: 

# Steps

1. aaa
1. aaa
1. aaa

みたいな複数行にわたるテンプレートも

%23%20Environment%0d%0a%0d%0a%3c%21%2d%2d%20not%20need%20to%20fill%20all%20item%20%2d%2d%3e%0d%0a%0d%0aAndroid%20OS%20version%3a%0d%0aDevice%20Name%3a%0d%0aEmail%3a%20%0d%0a%0d%0a%23%20Steps%0d%0a%0d%0a1%2e%20aaa%0d%0a1%2e%20aaa%0d%0a1%2e%20aaa

みたいにURLエンコードしてしまえばパラメータに含めてしまうことができる。

f:id:wifeofvillon:20190214135635p:plain
https://trello.com/en/add-card での例

ただスクリーンショットで見てわかる通りスクロールバーが表示されずスクロールできることに気づかない可能性があるので、スクロールできることをアナウンスするか、テンプレート内に書いておいた方が親切な気がする。

TL;DR

もうすでにドキュメント化されてそうなのに検索してもスパッと出てこなかったので書いた。時間があったらそのうちテンプレート入りURL生成ツールを作ります。

あとURLのjaのところにenとかdeとかfrを入れても普通に使える。


  1. 具体的にどのタグを見ているのかは確認していない

PS4のビデオキャプチャをUSBフラッシュメモリと母艦PC経由で他の部屋から見るまでにやったこと

PlayStation 4 (厳密にはPlayStation 4 Pro)で撮ったビデオキャプチャ

  1. USBフラッシュメモリにコピーして
  2. (PS4と同じ部屋にある)Mac miniに移して
  3. (同一ネットワーク上にある)MacBook Airで見る方法

のメモ

TL;DR

本当に長いから本当に読まなくていい

回りくどい手順を踏んでいる理由

1TBとかの外付けHDDを買ってくれば一発で済むことをわざわざ回りくどい手順を踏んでいるのには以下のような理由があります。

  1. キャプチャデータを保存するつもりだった2TBの外付けHDDを拡張ストレージとしてフォーマットしてしまったため
  2. 手元にあってフォーマットしてもいいUSBストレージの中で最も容量が大きいものが64GBだったため
  3. プレイ中の画面をほぼずっとキャプチャしていて無駄な箇所が多くMac miniで動画編集をしたいため
  4. 家族がPS4を使っている間もキャプチャ動画を再生したいため

外付けHDDの拡張ストレージ化

1)については完全に人間は愚か1案件なんですけど、PS4に外付けHDDを繋いで拡張ストレージとしてフォーマットしてしまうとキャプチャやセーブデータの保存先に指定できません。

USBストレージ機器を拡張ストレージとしてフォーマットすることで、アプリケーションをインストールできます。また、PS4™の本体ストレージからアプリケーションを移動することもできます。

拡張ストレージを使う | PlayStation®4 ユーザーズガイド

どっちみちキャプチャの保存先をUSBストレージに指定することはできないっぽいので、外付けHDDを使う場合でもファイルをコピーするステップは必要になるようです。
拡張ストレージにした外付けHDDをDLしたアプリケーションデータの保存先に指定したら「Marvel's Spider-Man」をはじめとしたやたら容量の大きい洋ゲーの分がごっそり空いたのでヨシ!

USB 2.0だとファイル転送がすごく遅い(気がする)

2)について、今回実際に使っているUSBフラッシュメモリはこれです。

シリコンパワー USB2.0 Ultima U05 Series 64GB スライド式 永久保証 ピンク SP064GBUF2U05V1H

シリコンパワー USB2.0 Ultima U05 Series 64GB スライド式 永久保証 ピンク SP064GBUF2U05V1H

上で挙げた公式ドキュメントの「拡張ストレージとして使えるUSBストレージ機器」の仕様に「USB 3.0」が含まれていてこれはUSB 2.0なんですけど、20GBくらいの動画データをコピーするのに一晩かかったりするのは多分そのせいだと思います。

PS Vitaでリモートプレイすればいいのでは?

PS4ストレージ内のキャプチャをリモートで確認するだけならPS VitaのPS4リンクを使えばいいんですけど2、2019年2月14日(これを書いている時点で明日)「キャサリン・フルボディ」が発売されるのでPS4を家族がほぼ占有するため、その間は何もできなくなります。

ドラゴンクエストビルダーズ2 破壊神シドーとからっぽの島」の話

ドラゴンクエストビルダーズ2 破壊神シドーとからっぽの島」の2周目をプレイしているんですけど、このゲーム、主人公と少年シドーの冒険が本編と見せかけて実質その後の終わらないものづくりのためのチュートリアルなので、PSアカウントひとつにつきセーブデータひとつという周回しづらい作りになっています。シナリオが面白いゲームはメインストーリーを周回したいタイプなので周回する度にPSアカウントを増やすのもあれなので過去の各島をやり直す機能を追加してほしい。アイテムを持ち込めない・持ち帰れない縛りで。

「DQB2」は前作に比べて戦闘の難易度が下がり3ブロックメイクの自由度が一気に向上していて、ストーリーも友情努力のち鬱そして勝利なので、アクション戦闘が苦手でSwitchかPS4を持っている人は是非体験版をやってください。前作や「DQ2」をやった人は絶対楽しいはず。

USBストレージ機器にPS4本体ストレージ上のキャプチャファイルをコピーする方法

  1. USBストレージ機器をPS4に接続する
  2. 拡張ストレージとしてフォーマットせずに、[設定] > [ストレージ] > [本体ストレージ管理] > [キャプチャー] を開く
  3. ゲームタイトル・ファイル種類・個別ファイルを選択して操作する(複数選択可能)

ファイルコピー中はPS4で遊べないので注意

USBフラッシュメモリのフォーマット

上の3)でUSBストレージ機器を使用できないというエラーが出た場合は以下の設定でフォーマットすると大丈夫だった

f:id:wifeofvillon:20190213134427p:plain
[Launch Pad] > [その他] > [ディスクユーティリティ]

Mac本体上のディレクトリを同一ネットワーク内から参照する方法

USBフラッシュメモリからMac miniにキャプチャデータをコピーするとき、パブリックディレクトリ(~/Public)をコピー先にすると手間が省ける

  1. [システム環境設定] > [共有] を開く
  2. [ファイル共有] にチェックを入れる
  3. [オプション] で共有設定を変更する

今回はSMBを使った

f:id:wifeofvillon:20190213140640p:plainf:id:wifeofvillon:20190213140652p:plain
[システム環境設定] > [共有]

備考

ていうかPS Vitaでリモートプレイしながらビデオキャプチャ撮れたら最高じゃん……と思ってたら撮れるっぽい。

waniyamasan.com


  1. DWU ξ(Ծ‸Ծ)ξ (@D_W_Underground) | Twitter

  2. PS Vita で PS4 のリモートプレイをするには?

  3. 一部のステージとイベント戦闘以外はその気になればほぼNPCが戦ってくれるの意。全力で戦いたいという人はもちろん積極的に敵を殴れます。

Android端末に表示されているWebコンテンツをGoogle Chromeの開発者ツールでデバッグする方法

数ヶ月に一回くらい必要になるけどその度にやり方を忘れるので書く

NOTE: このエントリはHow to inspect web contents shown on Android devices with Google Chrome(en)を和訳したものです

試行環境

あらかじめやっておくこと

手順

  1. USBケーブルでAndroid端末をPCに接続する
  2. Android端末に「USBデバッグ接続」の通知が表示されることを確認する
  3. PCのブラウザでchrome://inspect/#devicesを開く

スクリーンショット

f:id:wifeofvillon:20190204143704p:plain
chrome://inspect/#devices

f:id:wifeofvillon:20190204143657p:plain
inspectをクリックして表示されるインスペクタ

f:id:wifeofvillon:20190204143645p:plainf:id:wifeofvillon:20190204143639p:plain
PC上での編集内容がAndroidにも反映される

参考

Vue.js入門 基礎から実践アプリケーション開発まで

Vue.js入門 基礎から実践アプリケーション開発まで

TestRailに既存のテストケースをインポートするときのファイル仕様(CSV,XML)

TestRailに既存のテストケースをインポートするときのファイル仕様についてのメモ。なおテスト仕様書はGoogleスプレッドシートExcelに記載してあるものとする。

公式サイトおよびドキュメント

tl;dr

テスト管理ツールを使ってみたかったのでTestRailを1ヶ月間試してみることにした。ツール選択時の参考にした記事は以下。

とりあえず既存のテスト仕様書(約200ケース)をインポートしていつもより多めに(テストを)回してみようとしたらインポート用のファイルの作成に2〜3時間かかった。正直ド●ゴンクエストビ●ダーズ2で手が滑って山の上から溶岩を流して山ひとつと結構な面積の海が蒸発させてそのあと6時間かけて整地したときの気分に近いものがあった。

前提

やりたいこと

f:id:wifeofvillon:20190124120351p:plain
画像1. インポートするテスト仕様書(部分)

f:id:wifeofvillon:20190124120456p:plain
画像2. テストケースのインポートが完了したTestRailの画面

Googleスプレッドシートで作成された画像1のような構造のテスト仕様書を画像2のように階層化されたテストケースとしてインポートする。

インポート元となるテスト仕様書の構造

テスト仕様書(画像1)は部分抜粋なのでわかりにくいが、このテスト仕様書はリリースver.で確認するテストケースと、デバッグver.で確認するテストケースが両方記載されている。そのためviewflow / phaseの上にもうひとつセクション階層がある。

テスト仕様書の各テストケースが属するセクション階層は以下のようになる。

  • UI/UX Tests with Production build > Onboarding
  • UI/UX Tests with Production build > Onboarding > Installation

CSVファイルでインポートする場合

CSVファイルを使ったインポートは簡単だがサブセクションが多いテスト仕様書には向いていないっぽい。

f:id:wifeofvillon:20190124122522p:plain
画像3. インポート用に作成したCSVファイル(部分)

f:id:wifeofvillon:20190124122914p:plain
画像4. CSVインポート時に表示されるダイアログ

f:id:wifeofvillon:20190124123124p:plain
画像5. CSVインポート時に指定可能な項目

CSVファイルをインポートするとき、例えば画像3CSVファイルであればTitleSection DepthSection Hierarchyをそのまま指定したいが(画像4)、TestRailのCSVインポート機能はSectionまでしかサポートしていない(画像5)。

もちろん同じテストケースをTestRailに手動登録してからCSVをエクスポートしてみると、セクション階層に関するいずれの項目も出力されている。

なので次の画像6のようにサブセクションを持たないテスト仕様書をインポートするならそれほどファイル整形に労力はかからないはず。

f:id:wifeofvillon:20190124125344p:plain
画像6. サブセクションを持たないテスト仕様書(例)

XMLファイルでインポートする場合

どうしてもサブセクションを維持したい場合XMLでインポートすることになる。TestRailのインポート/エクスポートXML仕様は公式ドキュメントに記載されているため詳細はそちらを参照されたい。

以下は実際にインポートに用いたXMLファイルの一部の抜粋。

<section>
    <name>UI/UX Tests with Production build</name>
    <description>To check UI/UX with Production build by tester hands</description>
    <sections>
        <section>
            <name>Onboarding</name>
            <cases>
                <case>
                    <title>app name on the toast is correct</title>
                </case>
            </cases>
            <sections>
                <section>
                    <name>Installation</name>
                    <cases>
                        <case>
                            <title>can open &quot;License&quot; view</title>
                        </case>
                        <case>
                            <title>can open &quot;Privacy Pollicy&quot; view</title>
                        </case>
                    </cases>
                </section>
            </sections>
        </section>
        ...
    </sections>
    ...
</section>

今回はSection Depthの異なるテストケースが混在していることがややこしくなる原因だった気がする。

今回はこのネストしまくったファイルをGASを使わずにSpreadcheet関数のみで生成するのはちょっとしんどいな〜と思ったのでサブセクションを全て手動登録してからXMLをエクスポート→テストケースを追記して再度インポートという手段を取った。

まとめ

サブセクションがないテスト仕様書はCSVでどーんとインポートすれば良さそう。大項目〜小項目までサブセクションで再現したい場合はXMLを生成してインポートしたら良さそう。

もちろんどちらの方法でもPriorityEstimateStepsを含むカスタムフィールドも追加できるのでついでに追加するといいかもしれない。

ソフトウェアテスト教科書 JSTQB Foundation 第3版

ソフトウェアテスト教科書 JSTQB Foundation 第3版

  • 作者: 大西建児,勝亦匡秀,佐々木方規,鈴木三紀夫,中野直樹,町田欣史,湯本剛,吉澤智美
  • 出版社/メーカー: 翔泳社
  • 発売日: 2011/11/12
  • メディア: 単行本(ソフトカバー)
  • 購入: 5人 クリック: 85回
  • この商品を含むブログ (12件) を見る

【この1冊でよくわかる】ソフトウェアテストの教科書―品質を決定づけるテスト工程の基本と実践

【この1冊でよくわかる】ソフトウェアテストの教科書―品質を決定づけるテスト工程の基本と実践

AndroidアプリQAテスターのおしごと(2018年)

今週(1月23日)でDrivemode Inc.の東京オフィスで働き始めてちょうど1年になるので、現状の整理として現在やっている業務と今後やっていきたいことについて書きます。

tl;dr

今の仕事をするようになってから「QAテスターの仕事とはなんぞや」と読んだり考えたりしたんですけど、とりあえず「QAエンジニア」や「テストエンジニア」「テスター」の業務範囲や待遇は会社やチームによって全く違うということを実感しました。

例えばテストコードを書いてCI/CD環境まで構築する開発者寄りの人から、ひたすらプロダクトを触り続けてバグを探す作業をする人もいるけど、「QAエンジニア」というときには前者、「テスター」というときには後者をイメージされることが多い気がします。

現在の職場ではテスト自動化を担当しているエンジニアは他にいて、私自身は手動のブラックボックステストを担当しているので後者に近いです。

f:id:wifeofvillon:20181202102526j:plain

上の画像は社内LTをしようとして作るだけ作ったスライドからの引用で、元々今のポジションの求人票の募集要件は

  • Androidアプリの動作確認担当者
  • 基本的なPC作業ができること
  • 英語でドキュメントを読んだり不具合を報告したりできること
  • 運転免許を持ってるとなおよし
  • ソフトウェアテストの経験があるとなおよし

という感じでしたが、結果的にこれまでのソフトウェア開発・HTMLマークアップの経験を生かして仕事をさせてもらっているのでとてもありがたいと思っています1

やっている業務

テスターっぽい業務

メインプロダクトの回帰テスト

週に1度のペースでテスト仕様書に沿って回帰テストをしています。ほとんど全部の画面・機能の正常系を網羅するように項目を組んでできるだけ色々なOSバージョンやデバイスを使うようにしています。

社内ではBasic Testと呼ばれているけどソフトウェアテスト的に正式な呼称はちょっとわからないですね……

最初は開発者が元々使っていたテスト仕様書をシェアしてもらって作業していましたが、秋に大きな仕様変更があったときに作業しやすいように書き直しました。

バグ修正や新機能の動作確認

バグ修正や新機能の追加があったときにはmasterにmergeする前に手で動作を確認しています。

社内ではQA-Testingと呼ばれているけどソフトウェアテスト的に(略

新しいプロダクトや大規模な仕様変更に伴うテスト仕様書の作成・更新

新しいプロダクトや大規模な仕様変更のリリース前は(Basic Testで使っているような)テスト仕様書がないため、要件書を元に動作確認をしながらテスト仕様書を書いています。要件書上では詰められていない細かい箇所についてはmasterの挙動が正しいのかどうかPOや開発者に確認しながら作業しています。

いわゆる探索的テストにあたるものだと思うんですけど(略

QA-Testingもそうですがテスターと一部の開発者しか知らない実装や挙動が見えてきてからは同時にドキュメントも書くようになりました。

プロダクト保守用ドキュメントの作成

先に書いたようにチーム内で「あの画面どうやって出すんだっけ」「どういう経緯でこの機能こうなってるんだっけ」みたいなことが最初の半年くらいでも結構あって、これまではTrelloやSlackのアーカイブを追ってなんとかしていたのを、GitHub Wikiを使ってドキュメントに残していくようにしています。

参考: Pixelaを使ってGitHub Wikiの芝を生やした - びよーんのつま。

業務全体を通していえることですが「ソースを読めばわかることでも、ブラックボックステストの前提を崩したくないのでできるだけソースを読みたくない」というお願いはかなり最初の方に話しました。

参考: 【QA】QAとして開発チームにお願いした4つのこと - びよーんのつま。

英語以外の言語での動作確認

メインプロダクトは英語を元にその他20弱の言語に翻訳されているので、月1くらいで日本語以外のRTL言語2や非ラテン文字言語3での動作確認をしています。

参考: 英語中心多言語対応アプリのテストにおける言語間差異に関するハック・Tips集 - びよーんのつま。

また、翻訳ファイルをインポートしたときに差分に不要なエスケープや文字化けが含まれないかチェックしています。

FAQの内容チェック

プライバシーポリシーや利用規約はPOや開発者が確認・更新しているので、後回しになりがちなFAQの内容のチェックと修正を担当することがあります。

テスト用ツールの作成

テストを楽にするための主にshellスクリプトを書くことがありますが多分中小SIerにいたときよりshellを書いてる気がする。

雑用っぽい業務

チーム内ドキュメントの作成

バイスの管理用シートや手順書を作成して社内向けのGoogle Siteにまとめています。これもSlackやGoogle Drive内を探し回る必要がなくなったので続けていきたいです。

その他

Drive Day

数ヶ月に1回車で遠出して社内でバグバッシュ大会をする。遠足みたいで楽しい。

www.instagram.com

やっていきたいこと

他の会社のQAチームの人と仲良くなる

例えばAndroidアプリを開発している人同士、Ruby on Railsを使って開発している人同士の知り合いやすさに比べて、QAチーム同士が会社の規模関係なく知り合って情報交換する場は探しにくいと感じたので、発信することで引き寄せの法則が発動してくれないかなと思っています。

参考: Android Test Night中考えたり呟いていた内容の補足 #android_test_night - びよーんのつま。

JSTQB Foundation Levelを受ける

上で書いたこととも関係あるんですけど、今まで体系的にソフトウェアテストについて勉強したことがないのでしばしば「ソフトウェアテスト的に何ていうのかわからない」「日本語で何ていうのかわからんから英語に訳せない」という状態になるので、他社の人とも話せるようにちゃんと用語を知りたいという気持ちがあります。

jstqb.jp

英語の雑談力をつける

英語の雑談がとてもつらい。つらいというのは「やりたくない」ではなくて雑談ってめちゃくちゃ難易度高くないですかということです。喋る力は雑談しないとつかないと思うので聴く力とか語彙力を高めて戦っていきたい……

体力をつける

週4時短勤務でも休日は病院行脚してたり突然寝込んだりするので体力をつけたいです。生きたい……

ソフトウェアテスト教科書 JSTQB Foundation 第3版

ソフトウェアテスト教科書 JSTQB Foundation 第3版


  1. 仕事が増えて業務内容が複雑になった分時給も上げてもらいました

  2. アラビア語ヘブライ語など

  3. ロシア語やタイ語、韓国語など