「夫婦エンジニアMeetup」に参加してイベント運営について考えた
dots.女子部のしょこさん @okoysm が主体となって開催された「夫婦エンジニアMeetup」に、蟹 @usaganikki を連れて登壇してきました。
「ズタボロになった心身をどうにかしないとダメだ」と思い夏に姿を消してから久しぶりのエンジニアイベント。それも人生2回目のLTということで大変緊張しましたが、無事終えられて安心しています。
それはそれとして、今回のイベントについて思うところがいろいろあったので、今後のイベント開催に生かしてもらいたいという意味で、いくつか意見具申させていただきたいと思います。
目次
コミュニティ主催イベントとして
働いていないとはいえ、私はジャンル問わずいろいろなコミュニティに所属している。
その中で、「dots.女子部」は良くも悪くも「馴れ合い感」が強いコミュニティだと感じる。
今回のイベントは集客の時点でそれが出たと感じていて、少なくとも「エンジニアと結婚したい男性」のソロ参加は勇気が必要だっただろうな、と思っている。
あと名札は用意してほしい。白紙のカードとネックストラップ配るだけでもいいから。
開催日時について
おそらく、開催日時については主催陣も大いに悩んだことかと思う。
主催陣も早くに自覚していたようだが、共働き家庭にとって、平日に子供を連れての参加というのはまず難しい。
また、19時受付開始という時間設定だが、これは八重洲で働く蟹が定時ダッシュして間に合うか間に合わないか間に合わないな、というラインである。
今回は偶然にも蟹がリモートワークだったので参加・LTをすることができたが、蟹がいなければ私はソロ参加もやめていたかもしれない。
集客について
えらそうなことを言っていると思われるかもしれないが、私が急遽LT枠に蟹を入れたのは箱の広さに対してあまりにも参加者が少なかったからだ。
大場さんが「集客力がなくて申し訳ない」と仰っていたが、メインスピーカーの口からこの言葉を引き出してしまったのは最も失礼にあたる行為だと思う。
ライフハックブロガー時代の私を知っている人は覚えているかもしれないが、私は東京で定期開催されていたセミナーを故郷である富山で開催してもらったことがある。
そのために富山の異業種交流のドンに会うため前もって現地へ足を運んだり、富山の朝活のドンが東京に来るチャンスを得て集客協力のお願いをした。
集客はメインスピーカーの名前ではなく、主催者の努力にかかっていると思う。
SNSでの写真の取り扱い
今回のイベントで、私の作成したスライドや私たちの写真がTwitterにアップされていたが、そこは一声かけて欲しかった。
私はいいのだ、今更顔出ししたところで「この人ロリータやめたのか」と思われるだけだ。
しかし今回は蟹の勤務先と顔が表に出てしまった。
本人が「まあいいか」と言っているから取り下げをお願いすることはしないが、勤務先も顔も、表に出すのを好まない人は蟹だけではない。
toggetterにまとめることについても一言言っておいてほしかった。
懇親会を挟むタイミング
今回のイベントでは懇親会がメインスピーカーとLTの間に入った。
そのためLTについて話し合う時間があまり取れなくて勿体なかったと思う。
参加者の熱量について
今回のイベントだが、質問がほとんど挙がらなかったことが気になった。メインスピーカーに対して質問が挙がらないってどうなんだろう。
前もってみんなが「何を知りたいか」を集めて公開しておけば、ハングアウト参加者も増えたかもしれない。
またイベント楽しみにしています
以上、少々辛辣になってしまったが、今回のイベントに対して「今後改善してほしい点」である。
イベントでの出会いについては、蟹も楽しんでいたようで、内容次第ではまたついてきてくれそうだと思った。
発表は最初から妻に任せることができたので良かったです
— うさがに@AR㌠VR (@usaganikki) 2017年1月23日
iOSアプリエンジニアさんの名前聞いとけ早かった、女性iOSエンジニアって地味に見ないから話し聞きたかった #eventdots
そんなわけで、次のイベントも楽しくなることを期待しています。
P.S. 蟹と同県出身のiOSエンジニアのお姉さん、お名前を聞きそびれてしまったのですが、蟹が本気でアプリ開発の話をしてみたがっているので、もしよろしければ私か蟹、どちらかにコンタクトをとっていただければ幸いです。
第1回家庭内ハッカソン開催
概要
義父と会うために熱海に行く用事があった。 折角なので、大晦日から元日にかけて夫婦ハッカソンを実施することにした。
準備
旅のしおりの作成
ハッカソンを行うにあたって、あらかじめ「旅のしおり」を用意した。 これは他の家庭内ドキュメント同様、Markdown方式で記載しGoogleドライブで管理している。 (Googleドライブを用いたMarkdownファイルでの家庭内ドキュメント共有については、いずれ改めて紹介したい。) 「しおり」には以下の内容を記載しておいた。
- 各人の目標
- 持ち物リスト
また、「振り返り」の欄も設けておいた。
持っていったデバイス
今回持って行ったデバイスは以下の通りである。
- うさがに id:tiro105
- びよーん
- Macbook Air
- VAIO Z
- Nexus9
また、デバイスではないが、スマホ3台・タブレット2台・BluetoothヘッドホンとUSBによる充電が必要なものが多かったため、6口のUSB充電器を持って行った。
旅の流れ
熱海へ
東京駅から熱海までは新幹線「こだま」で45分の旅である。 ここで司馬遼太郎の本を読むつもりであったが、シーケンス図を描いていたら着いてしまった。 少し熱海を観光した。文豪とアルケミストで尾崎紅葉と幸田露伴のイベントが開催中なので、尾崎紅葉の筆塚を見に行けてよかった。
網代へ
今回の宿は網代にとった。橙の果樹林が続く山間の土地である。 民宿は素朴な雰囲気だった。浴衣が備え付けられていなかったが、私が家を出る前に二人分の浴衣を荷物に入れておいたのでことなきを得た。
ハッカソン・アイデアソン実施
今回の旅行はびよーんにとってはハッカソン、うさがににとってはアイデアソンであった。 びよーんの成果については後述する。
チェックアウトし、再び熱海へ
チェックアウトし、再び伊東線に揺られて熱海に戻った。 私は来宮神社に行きたかったので来宮駅で下車した。
義父とお茶
来宮神社で「酒難守」を買い求め、おみくじをひいた。末吉であった。 坂を歩いてくだり、熱海駅前で義父・うさがにと合流した。 義父は読書家である。「露伴」と言えば「幸福三節」、「吉川英治」と言えば「宮本武蔵」と返ってくるのが気持ちが良かった。
旅の結果
成果物
Adobe Experience Designをじっくり触ることができてよかった。
よかったこと
- 普段家でひとりでプログラミングをしているので、今回うさがにの力を借りてペアプログラミングできたのは大変勉強になった。
- 11月の終わりからずっと体調が悪かったが、いい気分転換になった。
- お互い浴衣で過ごしたことで、文豪旅行のようになった。
残念だったこと
- 観光すると体力を使ってしまい、どうしても疲れてしまった。
- 宿の灯りがリラクゼーション効果ばっちりで、どうしても眠くなってしまった。
- ACアダプターを挿すところが足りなくなった。
第2回に向けて
既に第2回の予定が立っている。今度は梅の開花を狙って行くつもりである。 以下のことを注意したい。
- USB給電の卓上LEDライトやクリップライトを持ち込む
- 延長コードを持ち込む
- 作者: ポストメディア編集部
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家庭内連絡にSlackを使う
概要
家庭内連絡におけるSlackの導入例と可能性。
導入までの経緯
蟹が「LINEは使いにくいのでSlackを導入しよう」と言い出した。
「いいよ」と言ってその場でルームを作った。
稼働中のChannelおよび運用ルール
general
LINEの「トーク」と同様に通常連絡に使用。
内容は「今日の晩ごはんうどんと水炊きどっちにする?」とか「🐸(帰る)」とか。
どうでもいいけど最近すごく心臓のあたりが痛い。
date_course
各々出かけたいところを記載する。
私「秋葉原のはなまるに行きたい」
蟹「じゃあツクモもついでに行こう」
みたいな感じで、効率の良いデートコースを立てられる。
ちなみに蟹のチームのバイトの子(女子)も作ってるらしい。大学生すごい。
current_{username}
各々好きなことを書く。
最初はウィッシュリストとして使おうと思っていたが、そちらはよりいいやり方を思いついたのでやめた。
最近は要調査文献のタイトルと作者名を投げている。
うっかり蟹をinviteしたらドカベン動画を貼られたのでそっ消しした。
今後の可能性について
導入してよかった・よくなかったこと
元々仕事でも個人でもSlackは使っていたので、使用にあたっては全く抵抗がなかった。
むしろ、これまでTwitterに投げていた要調査文献のリストを一括管理できるようになったのが嬉しい。
デメリットは蟹がやたらとドカベン動画を貼ってくること。
他の家庭での応用について
我が家に導入できた理由
我が家のケースは、私が元々仕事でHipChatやChatworkを使っていたり、自分でもSlackを持っていたりしから、すんなりと導入できたのだと思う。
あと、大昔にPerlでほぼフルスクラッチのbotを作っていた経験があって、最近のbotブームに興味があったのも大きい。
お子さんのいる家庭で
ある程度ITリテラシーのあるお子さんがいる家庭では、Twitterで変なbot作られるより、家庭内Slackで遊ばれた方がよっぽど安全だと思う。
かつて我々がテキストサイトをメモ帳で手打ちしたり、「おもしろFlash倉庫」を自作したりしたように。
奥様へのアプローチ
本当に、我が家の場合は、私がiPhoneやAndroid以前からNokiaのSymbianスマホを使っていたような人間だからすんなり稼働できているのだと思う。
ある程度ITリテラシーが高い奥様でも、ガラケーでHTML打ってたタイプには導入・運用コストも考えてきちんとプレゼンしたほうがいい。
そして英語が苦手な奥様には、本人が乗り気でない限り、LINEの使用をおすすめする。
家族を巻き込むにあたって一番大事なこと
各々が「今から帰ります」「遅くなるので食事はいりません」「洗濯物取り込んでおきました」といった連絡をきちんと入れる思いやりを持つことが大前提。
これができていないならまずLINEで退社・帰宅時刻を報告しあうところから始めたほうがいい。
- 作者: アービンジャーインスティチュート,金森重樹,冨永星
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無趣味なエンジニアにはオライリーの技術書を贈る
概要
煙草飲みや酒飲みについて、プレゼント選びは簡単である。 しかし相手が全くの無趣味か、重度のオタクである場合プレゼントの選定が難しい。 当記事では無趣味なエンジニアに対し、オライリーの技術書を贈るメリットと、2016年のクリスマスプレゼントにぴったりなオライリーの技術書を紹介する。
なぜオライリー(O'REILLY)の技術書がプレゼントに相応しいのか
優れた実用性
オライリーの技術書は、発刊スピードこそ遅いものの(故にアップデートがスピーディなAndroid分野は鬼門である)各分野において体系的な理解を得ることができる。
また、オライリーの技術書は英語で書かれたものを日本語訳したものであり、たいへんわかりやすい構成になっている。英語で書かれたドキュメントの読みやすさは言うまでもない。
一貫したデザイン思想に基づく装丁
「ラクダ本」「リャマ本」のように、オライリーの技術書は動物の木版画を表紙に用いた美しいデザインになっている。きっと味気ないデスクの上の彩りになるだろう。
- 作者: ラリーウォール,ジョンオーワント,トムクリスチャンセン,Larry Wall,Jon Orwant,Tom Christiansen,近藤嘉雪
- 出版社/メーカー: オライリー・ジャパン
- 発売日: 2002/09
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- 作者: Randal L. Schwartz,brian d foy,Tom Phoenix,近藤嘉雪
- 出版社/メーカー: オライリージャパン
- 発売日: 2012/07/25
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高いコレクション性
オライリーの技術書がカバーする分野は多岐に渡っており、かつ「入門」「実践」「応用」と膨大な冊数が刊行されている。 前述のデザイン性もあり、「持ってるだけで幸せになれる」「いざとなったら上司をオライリーの角で殴ればいい」とコレクションしているエンジニアもいるはずだ。 世間には「O'REILLY COLLECTION」という、オライリーの本を集めるだけのゲームさえ存在する。
なお、現在オライリージャパンの直販サイトでは2017年のアニマルカレンダーをおまけにつけてくれる。実際にもらうには備考欄に「カレンダー希望」と記載する必要があるため注意が必要である。
Sales Information - 今年一年の感謝を込めて2017アニマルカレンダーのプレゼント - 2016年12月のWeb直販キャンペーン
2016年のクリスマスプレゼントに相応しいオライリーの本
オライリーの本がプレゼントに相応しいことについては既に述べたとおりである。 ここからは、私が実際に夫に贈る3冊を紹介する。
『デザインスプリント ―プロダクトを成功に導く短期集中実践ガイド』
デザインスプリント ―プロダクトを成功に導く短期集中実践ガイド
- 作者: Richard Banfield,C. Todd Lombardo,Trace Wax,安藤幸央,佐藤伸哉,牧野聡
- 出版社/メーカー: オライリージャパン
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我が家は夫がモバイルアプリエンジニア、私が(一応)フロントサイドエンジニアである。デザインを素早く決め、確実に伝え、スピーディーに開発に移行する技術を学べる本はどちらにとっても有益である。
『アルゴリズムクイックリファレンス 第2版』
- 作者: George T. Heineman,Gary Pollice,Stanley Selkow,黒川利明,黒川洋
- 出版社/メーカー: オライリージャパン
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動作スピードの向上は美しいアルゴリズムによって実現される。『Perlクックブック』とか超懐かしい。ソースをGitHubからforkできるのがなかなかに旨味がある。
『Cooking for Geeks 第2版 ―料理の科学と実践レシピ (Make: Japan Books)』
Cooking for Geeks 第2版 ―料理の科学と実践レシピ (Make: Japan Books)
- 作者: Jeff Potter,水原文
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専業主婦の視点で言わせてもらうと、複数の料理を同時に調理することは、並列演算処理に等しい。食卓に並ぶ温かい料理が、数学的なアルゴリズムによって作られていることを理解できるに違いない。
書き出しについて
思うに、文章を書くにあたって、書き出しほどむつかしいものはないでしょう。 何しろ、多くの人は文章を「頭から」読むのですから、さいしょに目に入る書き出しのでき具合によって、読み進められるか、読み飛ばされるのかが決るのです。
ブログ名について
「びよーんのつま。」というブログ名は、机の上にあった太宰治の『ヴィヨンの妻』(新潮文庫)からもらいました。
- 作者: 太宰治
- 出版社/メーカー: 新潮社
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これは、太宰治が三鷹に住むようになってから、玉川上水に入水するまでの3年間に書かれた短編を集めたものです。これらの作品に共通する破滅的雰囲気、世に言う「デカダン」は私の人生に大きな影響を与えましたが、中学生の時分の私は、将来自分が「デカダン」的な生き方を送っているとは、考えもしなかったでしょう。
このブログについて
いささか不穏なことを申しました。 このブログでは主に以下のことについて記すつもりでいます。
- 家事を楽にするための話題
- 情報技術の話題
- 情報サービスの話題
謝辞
最近改めて機械学習や情報アーキテクチュアに興味を持つようになった私に、ブログを始めるよう勧めてくれた夫・某氏に対して感謝の意を表すると共に、彼の3X歳がよき一年となることをお祈り申し上げます。